「もう……いやぁ…」

泣きながら、それでも一人で自分を慰めるルルーシュに僕の目は釘付けになる。

淫に乱れる玲瓏な顔。

しなやかなラインを見せ付ける様に撥ねる躰。

少しかすれ始めた声は、余計に淫美さを漂わせている。

僕も痛い程にルルーシュに感じていた。

「スザク…」

不意にルルーシュに優しく名前を呼ばれ、直ぐに下半身に衝撃が走る。

「ぅっ…ルルーシュ……」

一気に腰を落としたルルーシュの中に、僕のものが入っていた。

そして、ルルーシュの締め付けに頭の中は吐精感で一杯になる。

「ごめんっ、ルルーシュ!!」

どうしても耐えられなくなり、僕は思いきってルルーシュの腰を捕えると、ルルーシュを揺さぶり始める。

「あっ…!あ…ぁ…」

一瞬見開かれた目は、その綺麗な紅玉が溢れ落ちてしまうのでは無いかと思う程に大きく見開かれていた。

「ごめん、抑えきれない…」

貪る様に、ルルーシュの内部を僕のものが動く。

そして、何度も何度もルルーシュに口付けた。

角度を変え、深さを変え、僕はルルーシュの唇を味いながら…

「んっ…あ……あっ…あ……!!」

鼻に掛った甘いあえぎ声をあげながら、ルルーシュは何度目かの絶頂に登りつめる。

それと同時に締め付けられ、僕もルルーシュの中に出してしまうのだった……





情事が終わり、ソファの上。

疲れて半裸で休むルルーシュの全身には、僕が付けた桜色の刻印で埋めつくされている。

ルルーシュの顔だけが此方を向く。

「どうしたんだ?顔がにやけてるぞ」

「何でも無いよ。ちょっと昔を思い出していただけ」

くすりと笑うと、ルルーシュは少しいぶかしそうに目だけで見てくる。

顔は相変わらず背けたままだ。

初初しいルルーシュも、今のルルーシュもどっちも大好きだよ。

そう思いながら、僕は再度ルルーシュの頬にキスをした。

=終=

**あとがき**
長らくお付き合いありがとうございました。
これで終了です。
やってる最中に昔を懐かしむなんて実は黒いの、スザクさん?とか・・・
07.01.20